弾圧について

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 新疆ウイグル「自治区」は、新疆主席にウイグル人を置いておくことで、本当に自治区として機能しているように見せかけているが、実質的にはウイグル族をはじめとした少数民族による自治は行われていない。名ばかりの主席でごまかしているだけで、本当の権力は共産党書記が握っており、このポストは常に漢人によって占められてきた。

 また少数民族の同化を目的とした漢族との結婚が奨励され、人口抑制のために産児制限が行われており、強制中絶による犠牲者は数百万に上ると見られる。少数民族の伝統的な文化も破壊されており、彼らの信仰するイスラム教の宗教活動や、自民族の歴史や文化に関する出版活動などが制限されている。これら同化政策の一環として、当局によって大量の漢族の移住が現在も進められている。地球上からウイグル族という民族が消されかかっているのである。

 東トルキスタンは石油、石炭などのエネルギー資源の豊富な地域であるが、その豊かな資源もほとんど全て中央へと吸い上げられ、現地の住民である東トルキスタンの人々にはなんら恩恵をもたらしていない。また、住民が住んでいるすぐそばで核実験が何度も行われており、大量の放射能中毒者を出している。
 このような残酷な扱いに異議を唱える者は、「分離主義者」、「テロリスト」などとレッテルを貼られ、まともな手続きも経ないままに監獄や強制労働所に送られてきたのである。


参考文献

(書籍)
毛里和子 ・ 周縁からの中国ー民族問題と国家 ・ 東京大学出版
ジャムヤン・ノルブ ・ これが中国の国家犯罪だ ・ 文芸春秋
山本秀也 ・ 本当の中国を知っていますか? ――農村、エイズ、環境、司法 ・ 草思社
小松久男, 宇山智彦, 堀川徹, 梅村坦, 帯谷知司(編)・ 中央ユーラシアを知る事典 ・ 平凡社
若林敬子・中国人口超大国のゆくえ・岩波新書
中国民族問題研究会 ・ 中国民族問題研究(隔月誌)

(インターネット)
東トルキスタン情報センター
東トルキスタン
曹長青評論邦訳集 ・ 東トルキスタン独立への闘い
Amnesty International
アムネスティ・ジャパン
Human Righits Watch
Congressional - Executive Commission on China


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