東トルキスタンに自由と平和を


民族浄化
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 また東トルキスタンに於いては、ウイグル族は漢族と同程度の人口比にも関わらず、漢族の学校の数に比べてウイグル族の学校数は圧倒的に少なく、設備も貧弱である。そして東トルキスタン内の職業高校、専門学校、大学ではウイグル語が排除され、中国語によって授業が行われるようになった。最近では中学校、小学校でもウイグル語の授業が廃止され始めている。さらに、ウイグル人小・中学校は相次いで強制的に中国人学校と合併させられ、中国語で授業が出来ないウイグル人やカザフ人の教師は追い出されているとの報告もある。
 また就職する際には、漢族の学校の卒業生でなければ採用しないなど、著しい差別を設けることによって、ウイグル族の学校へ行き辛くなるような環境が作られている。

 中国では現代においても焚書が行われている。ウイグル民族の宗教、歴史、文学の書籍が文化大革命のときだけではなく、2002年にも大量に焼かれている。
 特にムハンマド・イミン・ブグラが書いた「東トルキスタン史」、トゥルグン・アルマスの「匈奴簡史」、「ウイグル古代文学」、「ウイグル人」(ウイグル歴史)の三誌、アイサ・アルプテキンの民族主義的な言動などが、汎トルコ主義、東トルキスタン独立思想の思想的支柱だとして、激しく攻撃されている。
 東トルキスタンの人々のアイデンティティの重要な要素であるイスラム教に対する弾圧も強化されている。

 2006年からは新たな民族浄化政策が行われるようになった。貧困からの救済という名目で、数十万人単位のウイグル人農民が、中国内地へ移住させられる予定だという。本当に貧困からの救済をするのならば、自分達の土地東トルキスタンでの、少数民族が不利な就業状況を改善すべきである。更に、都市部ではなく農村部の人間をターゲットにしているのは、彼らの教養が低く、従順で、たやすく洗脳できると目論んでいると考えられる。また、古くからのウイグルの伝統や純粋のウイグル語は、農村部において良く保存されているが、その担い手を移住させることによって、一層容易に同化できると考えられる。

 また中国はこれまで公式に発表しているだけでも45回の核実験を実施してきた。実験は全て東トルキスタンのロプノールの近くで行われた。この実験基地はウイグル人やモンゴル人が住む地域からわずか10kmほどしか離れておらず、多くの放射能中毒による死亡者、重度障害者が出ている。
 中国が決してこの地を手放さない理由の一つが、この核実験施設の存在である。

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