ラビアさん島根講演

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アムネスティ・インターナショナル 全国スピーキング・ツアー2007
私たちは、「テロリスト」じゃない。
~「反テロ」戦争と新疆ウイグルの人権~
 
帝さんのブログ「帝の脳内日記」11月18日の記事
を転載させて頂きました。


ラビア・カーディルさん講演レポ

昨日は、ラビアさんが松江に来られると聞き、講演を聞きに行ってきました。

1時半からスタートなので、30分前に会場の松江スティックビルに到着。
会場に入り受付を済まし、周りを見渡すとほとんど人がいません。会場はだいたい50人入れるかどうかの狭い部屋でした。まぁまだ時間もあるからと思い、席を前の方に確保し、会場の外へ。
時間までそこで待ってると、なんと前からラビアさんが来るではないですか。写真ほどは見たことがあったのですぐにわかりました。
早速、近くに行き握手を求めると、笑顔で握手をしてくださいました。感激です。
時間になったので部屋に入ると、そこそこ人が入ってます。だいたい30人ちょいってとこでしょうか。でも、そのうち10人くらいはアムネスティの人みたいです。
まぁそこは人口の少ない島根県。正直、もっと少ないかもと思ってたのでびっくりです。

初めにアムネスティの方がラビアさんの紹介を簡単にしました。
そして、いよいよ待ちに待ったラビアさんの講演のスタートです。
もうね、凄いの一言ですよ。通訳を通しての講演でしたが、言葉はわからなくても、ラビアさんの表情で、彼女の今までの苦痛や思いが伝わってきます。
時折、涙を流す場面もあり、大変感動しました。まだ行かれてない人は、近くで行われるようならぜひ行ってみてください。

初めにラビアさんの口から今までの経緯が説明されます。壮絶の一言です。
(ラビアさんについては、巡回サイトの1つである「打倒中国共産党」様に詳しく書いてありますので見てください(http://dadao.kt.fc2.com/turuk17rabiya.htm))

そして、現在の東トルキスタンの現状を説明してくれました。
中共の侵略以降、全ての自由が制限され、その中には言語や宗教や出版物だけでなく、国外への移動や子供の出産等もです。そして、東トルキスタンの発展そのものを阻害されています。普通の国は常に発展していくものですが、東トルキスタンだけは発展ではなく、後退させられてると言うのです。
そして、多くの富裕層や、思想家、そして宗教家が捕まり、裁判すら受けさせずに終身刑や死刑を宣告されました。そして、それは過去のものではなく、現在でも行われている事なのです。
民族同化政策は今でも続いており、国内の若い女性は年間に何万人も大陸中央に移動させられていると言います。これを続けていけば、トルキスタン人の比率は年々下がり、変わりに漢民族の割合が増えていきます。内モンゴルでは既に9割は同化させられています。

ラビアさんは当時、金を稼げるようになれば中国は良い国になると考え、共産党に入党し、要職に就いてました。そして、中央にトルキスタンの現状を伝え、改善させようとしました。
しかし、そのラビアさんに対して中共は圧力をかけ、無実の罪で捕まった政治犯のことを「この人達は犯罪者だから捕まったのだ」と言わせるようにしむけました。ラビアさんはその事に抗議し、その結果、全ての要職を解任させられてしまいました。
ラビアさんはも逮捕される事になり6年間もの間、刑務所に拘束されました。その間、暗闇の中で誰にも会う事もなく、話すことも文字を書く事も禁止されました。
その後、アムネスティなどの力もあり、ラビアさんはアメリカに亡命する事ができました。
しかし、ラビアさんはアメリカに亡命する事ができましたが、国内にいる多くのトルキスタン人は未だに弾圧を受けており、ラビアさんの11人の子供のうち、2人が逮捕され、3人が監視状態にあるそうです。

そして、弾圧を繰り返しているのは中共だけではありません。
中共は周辺国家に圧力をかけ、国外に逃げ出した人を強制送還するように言ってます。特に上海協力機構に属している5カ国(ロシア・カザフスタン・キルギスタン・タジキスタン・ウズベキスタン)では多くのトルキスタン人が中国に強制送還されました。
強制送還された人は、拷問やわずか数分の裁判で、不当な処刑を与えてます。

ラビアさんはアメリカでトルキスタンの現状を訴え続け、その結果、ウイグルの人権問題に関する決議案などが採択されました。そして、アメリカだけでなく、EUなどでもその動きは活発になってます。

最後に、ラビアさんが日本に来た目的を話されました。
ラビアさんは、独立を求めてるわけではありません。トルキスタンの現状を日本の若者に知ってもらい、人権問題に関心を持ってもらいたいと仰られました。
そして、日本政府には中国にトルキスタン問題で圧力をかけてほしい。
トルキスタンを拠点に仕事をしている日本企業に、トルキスタン人の採用をもっとしてほしい。

質問の時間になり、トルキスタンでの核実験の状況が説明されました。
中共発表の被爆者数は70万人だが、実際はそれ以上いる。
そして、核実験が行われる場所は人が集まる都市の近辺だそうです。
最後の方で、アムネスティの方が日帝の満州支配と中共を重ねあわして感想を述べられ、その時に思わず笑ってしまい代表者に睨まれてしまいました。

島根会場では、だいたいこんな感じです。

上記で書いた「打倒中国共産党」様に東京での様子が書かれてます。かなり詳しく書いてるのでぜひ見てください。
http://dadao.kt.fc2.com/turuk18rabiya.htm

2時間半の講演でしたが、個人的にはもっと色々な話が聞きたかったです。
ラビアさんの声や表情から、ラビアさんの思いが充分に伝わってきました。
この声に答えてあげたいと思いました。
ラビアさんは、日本はアジアで一番の民主主義国家であり、かなりの力を持っている。その声からは、日本に対する期待が感じられました。
我々日本人は、経済力だけでなく、他人の事を思いやる力があります。
その力をトルキスタンのために使うべきです。ラビアさんを助け、トルキスタン問題を表面化させる事により、世界各国の監視の目は厳しくなります。
いくらシナといえども、世界を敵に回しては戦えません。
シナの動きを牽制するとゆうことは、我が国の利益にもつながります。
ラビアさんの来日を機に、国内でトルキスタン問題がもっと広まる事を期待します。

東トルキスタンの悲劇
http://specific-asian-flash.web.infoseek.co.jp/turkistan.html

この動画を広めてくださると嬉しいです。


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