胡錦濤国家主席来日に合わせた抗議活動報告

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昨日5月6日の胡錦濤中国国家主席来日に合わせて、「チベットを救え!チベット問題の平和的解決を求める大集会」と題した集会とデモとが行われました。SFT(Save Tibet Network)とTSNJ(Tibet Support Network Japan)が主催で、昼頃から集会、その後2時半くらいからデモが開始されました。世界ウイグル会議日本エージェントのイリハムさんもその集会で「ウイグル人」の立場からのスピーチをさせてもらい、デモのときには東トルキスタンの旗もたくさん参加させてもらいました。
前日にイリハムさんと一緒に、主催者の方々との顔合わせ&打ち合わせに参加させて頂きましたが、そのチベットサポーターの方々の奮闘振りには圧倒されました。集会のタイムスケジュール、大勢の人をどのように誘導するか、デモの進行と警備についてなどが綿密に計画され、さらに当日のボランティアには数十人が参加されるとのことでした。
発起人である牧野先生に、次回は東トルキスタンが主催で何かやろう、と言われましたが、ここまでの企画と動員が出来るものか不安を感じるばかりでした。
デモでは東トルキスタン組はみんなまとまって行進したいと思っておりましたが、集会参加者と集会に参加せずにデモだけ参加者とでは完全に分けられるということでしたので、急遽僕らも2班に分けることに決めました。
 
当日は旗と旗竿などの荷物を持って会場の日本青年館へと行きました。来賓であるイリハムさんは11:30までには会場で受付をするようにと言われていましたが、1時間ほど前に到着したのでちょっとした雑用をし、そして集会に参加する予定の人たちと待ち合わせをしておりましたのでその人たちとの電話連絡などをしておりました。
イリハムさんが控え室に行く時間になったので、僕があとの対応をしようと思ってましたが、イリハムさんしか連絡が取れない人たちとの待ち合わせなんかがあって、結局控え室のイリハムさんと外とを数回往復してました。
 
集会は12:30から始まり、モーリー・ロバートソンさんと池田有希子さんの司会進行で行われました。
チベットでの死者数などの発表と黙祷がドルマ・ツェリンさんにより行われましたが、このときに在日チベット人たちが壇上で一列に並びました。自分の顔を晒す彼らの勇気と覚悟は本当にすごいものだと思います。
その後、今回の集会の呼びかけ人である牧野聖修前衆議院議員による挨拶、チベット亡命政府議会議長カルマ・チョペル・タルグンツァン氏によるチベット亡命政府の紹介やチベットで行われている弾圧などについての説明と中国への要求などが話されました。それからダライ・ラマ法王のビデオが5分ほど流されましたが、これは「慈悲を生きる」という映画からの映像などを短くまとめたもののようです。次に来賓の挨拶があり、チベット問題を考える議員連盟会長、仏教の僧侶、神道の神職、アムネスティからのスピーチとなり、それから中国に同じように弾圧されているモンゴル人、ウイグル人、台湾人、中国人ジャーナリストらによるスピーチとなりました。
「南モンゴル人」のスピーチのときには、会場にあらかじめ内モンゴル人民党の党旗が貼ってあったので、司会者から「あれが南モンゴルの国旗です」と紹介されていました。僕らも東トルキスタン国旗をどこかに貼っておけばよかったと思ったのですが、イリハムさんがスピーチを終えたときにちょうど良く、会場出入り口に居たEさんが東トルキスタン国旗を振っていましたので紹介することができました。EさんGJです。
僕らは「ウイグル人」イリハムさんのスピーチの後、集会に参加せずに外に待機しているであろう方々に合流するために会場から退出することにしました。
 
集会については良いレポートがオーマイニュースにありましたので、そちらのリンクを張ります。
http://www.ohmynews.co.jp/news/20080506/24614
 
外の公演で待機している人たちに東トルキスタンの旗を持っていき、そこで旗を旗竿に通す作業を手伝ってもらいました。殿岡事務所の方々や、HPで見て参加したいと連絡をくださった個人参加の方々ともお会いしたのですが、挨拶もそこそこに作業に没頭することになり失礼なことをしてしまいました。段取りが上手くいかず反省しています。そこで東トルキスタンのプラカードを作ってきましたとか、東トルキスタンのメガホンを作ってきました、という方々がそれらを提供してくださり、本当にありがたかったです。
公園待機組はOさんに任せ、僕は集会から出てくる人たちを待ち構えて旗数本を持って会場外で待機していました。ここで2ちゃんねるやmixiなどで連絡をくださった方々と合流しました。このときにKさんが作ってくださった黄色い横断幕やOさんが作ってくださったプラカードなどを控え室に忘れていたことを思い出し、2ちゃんを見て参加されたという方に後を任せて、それらを取りに戻りました。本当に段取りが悪いですね。
 
デモは、先に公園で待機していた人たちを出してしまい、それから集会に参加した人たちを出すという流れになっていたため、公園待機組は列の後ろの方にいるよう言ったのですが、列に並んだ後でどんどん後ろに並ぶ人が多かったようで中盤から後のほうで東トルキスタン組が行進するような感じになりました。それを後ろで見送ってから、僕ら集会参加組もデモに並びました。
このときに、長野聖火リレーの抗議アピールのために連絡を取り合っていたSFTのFさんが僕を発見してくださり、やっと挨拶をすることができました。
 
デモは3kmほどのコースで、代々木公園に向けて行進しました。今回はチベット・サポーターの主催だから、僕らは拡声器を用意せずに他の方々のシュプレヒコールに合わせるつもりだったのですが、そばに居た方々が自然と「フリーチベット、フリーウイグル、フリーモンゴル」のシュプレヒコールをリードしてくださいました。
GW中でしたが沿道には大勢の方々が居て、非常に良いアピールができたと思います。
主催者発表で4200人の参加であったということですが、沿道からの飛び入り参加もあったので、もっと多くなるものと思われます。とにかく、これまでにない大規模なデモとなりました。
日本人も他国のために行動できるんですよね。右や左の団体がチベットなどの民族問題を扱うと、自分達の主張を補強するために利用していると色眼鏡で見られてしまい勝ちですが、今回のデモは自分達の主張ではなく、純粋にフリーチベットを言っていると伝わったのではないかと思います。
 
ゴールである代々木公園に先頭集団が到着してから1時間ちょっと?でようやくデモ参加者全員が公園に納まったようですが、とにかくすごい人数でした。先に到着した組は色々とスピーチを聞けたようですが、僕らが到着したときにはほぼ終わっており、フリーチベットのシュプレヒコールがあがりました。壇上にいるチベットの方がリードしてくださったのですが、このときにフリーウイグルとフリーインナーモンゴリアも言って下さいました。3月22日のデモのときにはフリーチベットだけだったのですが、段々とウイグルとモンゴルとの連帯が言われるようになっており嬉しいことです。
またチベットの方が、私達の民族のために、こんなにたくさんの日本人が声をあげてくれて本当に嬉しいと、涙ながらに言われていました。日本の政府は冷淡ですが、国民大多数はチベット、東トルキスタン、南モンゴルのことを忘れていないと常に声をあげていかなければならないと思います。
  
この後キャンドル・ライティングにちょっとだけ参加して解散となりました。
長野の時と違い今回はお客様状態でしたし、大した準備は無かったのですが、それでも色々とあってGWらしくないGWでした。イリハムさんもGWは完全につぶれたと言ってました。
チベットが注目されているチャンスを逃さずにチベットとの連帯を図り、日本人に向けてのアピールを「実行する」ことを心がけてきたイリハムさんは、本当にタフだと思います。
東トルキスタン組が表に出て行動することができるようになり、少しずつ協力者が現れているようです。九州から参加された方や、自作の東トルキスタン国旗を持って参加してくださった方、横断幕やプラカード、メガホンを提供してくださった方など、本当に熱い気持ちが伝わってきました。
どれだけ先になるか分かりませんが、東トルキスタン主催の集会・デモが企画できるよう、関係者・協力者との連絡を密に取って行きたいと思います。
長野のときから一緒に準備してきたOさんMさん夫妻、Kさん、そして今回参加してくださったみなさんお疲れ様でした。
何よりも今回の集会・デモの準備をしてこられたSFTとTSNJの方々、モーリーさんと池田さんお疲れ様でした。次回もよろしくお願いします。


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