9/14 ウイグルデモ行進in大阪レポート

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大阪 東トルキスタンデモ報告 bookmark

kinaさんレポート
 
昨日14日、2度目の大阪ウイグルデモを無事に終えました。
前回8月3日には30名弱でしたが、今回は倍の50~60名ほどの方々にご参加いただきました。
東京からもスタッフ関係者とイリハムマハムティ氏にも応援でご参加いただき、また南モンゴル出身モンゴル自由連盟党ダイシンさんや中国少数民族問題研究主宰殿岡先生にもご参加いただきまして、とても盛り上がりました。
心斎橋付近からは大勢の通行人であふれてました。そこから一気に中共の悪行を徹底的にアピールし少数民族の現状も多くの方々に知っていただけたと思います。
一般人の中には大声で「頑張ってください!!」と叫んでいただいた方もおられました。
参加された方々、ご協力いただいた方々、本当にお疲れ様でした。
 
*撮影班4名中、有る方がまとめてくださった動画です。
 
東トルキスタン ウイグルデモ行進 IN大阪①

http://www.nicovideo.jp/watch/sm4626590
 
東トルキスタン ウイグルデモ行進 IN大阪②

http://www.nicovideo.jp/watch/sm4632721


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みやこH20邂逅さんレポート
 
9月14日(日)、大阪で
主催 東トルキスタンデモ実行委員会(http://www32.atwiki.jp/eastturk-osaka/
協力 日本ウイグル協会(http://uyghurhotline.com/
による東トルキスタン支援デモが開催されました。
前回の大阪デモは、東京と同時開催で遠方の人が参加できなかったこと、人権擁護法案反対ビラ配りオフ会と重なったことなどから参加人数は約25名でしたが、今回の参加人数は約50名と、ネット発デモとしては大規模なものとなりました。
参加者の内訳は、主催者及び協力者以外にも、フリー・チベット運動参加者、人権擁護法案反対運動参加者、台湾独立運動参加者、右派・保守派市民活動参加者などと多種多様な方が参加し、東京や名古屋など遠方からの参加者も多数いました。若干保守色が強いですが、全体的にはニュートラルなデモになったと思います。
 
中国共産党によるチベット弾圧は、ようやく国際的問題となりましたが、東トルキスタン弾圧は、まだまだ認知されていません。
東トルキスタン(チベットの北、モンゴルの西)は、歴史的に中国の歴代王朝の支配下では無く独自の地域として存在していました。しかし、18世紀に清朝に制服され重税などを課されました。清朝が倒れ中国で混乱が起きている中、東トルキスタンの人々は中国の圧政から自立する為に1933年東トルキスタンイスラム共和国を宣言、建国しました。
1946(49)年まで独立国として存在し、ソ連などと関係を持っていましたが、東トルキスタンは中国共産党の人民解放軍に征服されてしまいました。その後、中国共産党は、東トルキスタンを占領し、多くの東トルキスタンの人々が犠牲になりました。
例えば、「計画生育」と言う名目で850万人もの赤ちゃんを強制中絶し、中国共産党の50回もの核実験によって75万人もの人々が放射能中毒で亡くなり、「政治犯」として50万人もの人々が処刑されています。
現在でも東トルキスタンの人々は中国共産党の圧政の下にあり、9.11テロ以降は、イスラム教文明圏ということで、テロ対策の名目で政治犯の処刑がさらに厳しくなり、アメリカもそれを積極的に黙認しています。
なお、中国共産党の東トルキスタン弾圧の歴史は、「わしズム夏号8/30号」の小林よしのり氏の漫画「特集 ダライ・ラマ14世に異議あり:ゴー宣2連弾! 今も続いているウイグル大虐殺の歴史」にコンパクトにまとめられています。是非、一読してみることをお勧めします
http://skygarden.shogakukan.co.jp/skygarden/owa/sol_magcode?sha=1&neoc=2300708108&keitai=80)。
 
我が国には多数のウイグル人が在住しています。東トルキスタン弾圧問題を国際的に解決すべき問題とするためには、我が国及び市民達がもっと積極的に活動する必要があります。東トルキスタン支援デモはまさしくその一環です。
今はまだマスコミはその実情を報道していませんが、何度もデモやビラ配り活動など地道に普及啓発活動を続ければ、マスコミも黙認するわけにはいかなくなるでしょう。
 
さて、当日のデモの様子です。
マスコミの取材はありませんでしたが、公安調査庁又はいわゆる公安警察が調査に来ていました。受け付けスタッフをしていた私に向かって「ネットで集ったの?」などといろいろ質問してきましたので、「いくらネットが発達してもゼロから人は集りません。地道な現実の活動があってこそネットで人が集るようになるのです。」と答えておきました。
http://saveeastturk.org/commons/image/photo/080914osaka1.jpg
http://saveeastturk.org/commons/image/photo/080914osaka2.jpg
デモの前の集会(写真左)では、来賓として、世界ウイグル会議日本支部会長イリハムマハムティ氏(写真右)
*世界ウイグル会議(http://www.uyghurcongress.org/jp/home.asp
モンゴル自由連盟党幹事長のオノホルド・ダイチン氏
*モンゴル自由連盟党(http://www.lupm.org/japanese/index.htm
殿岡昭郎中国民族問題研究会代表
*中国民族問題研究会(http://www.tono-oka.jp/index.html
が挨拶をされました。
イリハム氏の話によれば、ウイグル人は大学を卒業をしても職がない反面、漢民族が東トルキスタンに今でもなお大量に移住し続け、中国共産党は民族抹殺行為を継続しています。中国政府が世界の国々に向かって人権尊重を誓い開催にこぎつけた北京オリンピックは、所詮はこうした非人道的行為の隠れ蓑にしか過ぎません。
更に、9月はイスラム教文明圏ではラマダン(断食月)ですが、ウイグル人の公務員や学生に対して、中国政府は無料で昼食を支給しています。そして仮に昼食を拒否すると、厳しい制裁が科されます。
まさしく現代の踏み絵であり、巧妙かつ悪質・陰湿な宗教弾圧にほかなりません。これを黙って見過ごすわけにはいきません。
ダイチン氏は、チベット弾圧も東トルキスタン弾圧も内モンゴル弾圧も同じことであり、国際社会の支援が必要であると訴えました。
そして、殿岡昭郎氏は、チベット・ウイグル・モンゴルの主要三民族で対中国包囲網をつくり中国の民主化を促す運動の一環として、三民族共同戦線ができつつあると報告しました。
中国少数民族の解放は、最終的には、中国人自らが人としての正常な感覚を有し、内発的改革をするようにならない限り難しいでしょう。大国の傍若無人なエゴイズムに対峙するには、外圧だけでは無理です。
私は、3人の話を聞いて、さすがに時間的制約や金銭的制約があることからフリー・チベット運動以外の少数民族解放運動にはそれほど積極的には参加できませんが、問題の本質は全く同じであり、デモに参加するなど自分のできる範囲で、東トルキスタンのためにも微力ながら力になりたいと実感しました。
 
デモコースは、①中ノ島公園出発、②淀屋橋北詰交差点より左折、③御堂筋線、車道左車線(枝線)を南下、④道頓堀橋北詰交差点にて、右車線(枝線)に横断、⑤難波西口交差点、通過、⑥元町手前、難波室町ビル前、車道沿いに、北方向に迂回、⑦小森ビル前にて流れ解散であり、東トルキスタン国旗を持ったデモ隊が大阪の中心街を練り歩きました。
 
http://saveeastturk.org/commons/image/photo/080914osaka3.jpg
コール:中国はウイグル人に対する虐殺をやめろ! (虐殺をやめろ!)
    不当逮捕をやめろ! (不当逮捕をやめろ!)
    ウイグル人を殺すな! (ウイグル人を殺すな!)
    少女たちの拉致誘拐をやめろ! (拉致誘拐をやめろ!)
    トフティさんを返せ! (トフティさんを返せ!)
    日本人はウイグル人を助けるぞ! (ウイグル人を助けるぞ!)
    フリーウイグル! (フリーウイグル!)
    フリーチベット! (フリーチベット!)
    フリーサウスモンゴル! (フリーサウスモンゴル!)
    フリー台湾! (フリー台湾!)
    ストップ キリング! (ストップ キリング!)
    ストップ ジェノサイド! (ストップ ジェノサイド!)
    オイガン ウイグル!(オイガン ウイグル!)
    オイガン ヤポニヤ!(オイガン ヤポニヤ!)
 
※トフティさん:東大に留学中の平成10年の一時帰国中、国家分裂を扇動したとして中国政府に逮捕されたトフティ・テュニヤズさんのこと。今年5月の胡錦濤主席訪日の際の朝食会で安倍元首相が「彼の奥さん、家族は日本にいる。無事釈放されることを希望する。」 と求めた。
※オイガン ウイグル "Oyghan Uyghur":ウイグル語で「目覚めよウイグル」の意味
※オイガン ヤポニヤ "Oyghan Yaponiya":ウイグル語で「目覚めよ日本」の意味
 
私は様々なデモを経験していますので、そのデモの参加者の気合度が概ねわかりますが、フリー・チベットデモに匹敵するくらいのレベルで参加者はコールを張り上げていました。
いくら参加者が多くても、そのほとんどが主体性の無い参加者だとデモの迫力は全くありません。労働組合系の手当ての出るデモを見れば一目瞭然です。
「東トルキスタン ウイグルデモ行進 IN大阪」は、まさしく自分の頭で考え問題意識を有し自分で動くことを決意した個々の主体性の結晶体です。
 
大阪の街の人達の反応もなかなかよかったです。写真を撮っている人も多数いました。
まずは、東トルキスタンやウイグルという言葉を、多くの人達の記憶の片隅に残すことが大切です。デモを見た人達の100人中5人でも家に帰ってインターネットで詳細な現状を調べてくれれば、大成功だと思います。
また、コールの前振りの「被爆国は日本だけではありません。東トルキスタンも同じです。」との言葉に耳を傾けている人が多かったのも印象的でした。我が国は、今でも多くの被爆者二世・三世の方々が原爆症で苦しんでいます。核兵器のもたらす惨劇は長年にわたって世代を超えて続きます。
被爆国である我が国は、同じく被爆国である東トルキスタンを、世界中のどこの国よりも支援しなければならない責務があるのではないでしょうか。
 
デモ後は親睦会が開催され、イリハム応援団の方々やイリハム氏などと親睦を深め、中国の少数民族問題から運動論そして我が国の現在の政治情勢など、幅広く語り合いました。
イリハム氏からは、我が国は中国に対してもっと言うべきことを言わなければならないとの叱咤激励を受けました。中国政府に逮捕されたトフティさんは、安倍元総理の発言によって、現在は独房に移され多少は待遇がましになったそうです。これが現職内閣総理大臣の発言だと、もっと待遇が改善されたであろうことは言うまでもありません。
また、イリハム応援団の方の話によれば、ウイグル人は苗字が無く、父親の名前が苗字代わりになるそうです。イリハム氏の場合は、マハムティさんの子供ということになります。豆知識的な話ですが、こうした話から、他民族の文化を学ぶことができ他民族を理解し尊重するきっかけを築き上げることができるようになります。
 
最後に、デモに参加された皆さん、本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。非常に有意義なデモでした。
 
オイガン ウイグル!
オイガン ヤポニヤ!


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