東トルキスタンに自由と平和を


計画生育という名の産児制限
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 また、計画生育には、たんなる人口の抑制という目的だけではなく、優生学的な面もある。
 1993年ワシントンポストは、甘粛省で26万人が、知的障害者として不妊手術を受けさせられたと報じた。また政府高官からも、度々優生学的な意図を含んだ発言がされている。
 「少数民族の人間は『知的に劣っていたり、体格が貧弱だったり、こびと、狂人』である場合が多い」というような、少数民族への人種的差別意識がよく現れている発言も漢族の行政当局者から出ている。ナチスのユダヤ人虐殺に用いられた優生思想と通じるものがある。

 また計画生育は宗教とも激しく対立する問題であり、ほとんどがイスラム教徒である東トルキスタンのテュルク系の少数民族にとっては到底受け入れがたいものになっている。1990年4月にアクト県バリン郷で起きた事件は、この計画生育が引き金になったといわれる。
 現在中国は、宗教が産児制限について口を挟むことを禁止している。しかし、そもそもこのような個人的な問題にまで制限を課している、中国共産党のほうが異常な存在であることは明瞭であろう。

 ちなみに中国と同様、人口大国であるインドでは、暴力的な手段によらずに、保健衛生環境と教育との向上から、出生率の減少を図っている。どちらも21世紀の大国候補といわれるが、この差は歴然としている。
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