東トルキスタンに自由と平和を


目覚めよ!

(アブドゥハリック.ウイグル)


目覚めよ!
作家:アブドゥハリック.ウイグル
1921年、トルファン


さあ、哀れなウイグルよ、目覚めよ、もう十分に眠っただろう。
お前には財産はない、次は命を失うだろう。
もし、お前が自分自身を死から救い出さなければ、
嗚呼、お前の状況は破滅的になる、破滅的になる。

立ち上がれ!お前に言おう、起き上がれ、目を覚ませ。
敵の首を切れ、血を撒き散らせ!
もし、お前が目を開けず、周りを見渡さなければ、
何時しか死に至るだろう、確実にだ。

もはや、お前の体は抜け殻の様だ。
それ故、お前は死に対して、そんなにも無関心なのか?
私はお前を呼んでいる、だが、お前は動かず横たわったままだ、
そのまま目を覚まさずに死にたいのか?

視野を広げ、周りを見渡せ、
自分の未来をよくよく考えろ。
もし、この機会を逃せば、
未来は危難に遭うだろう、遭うだろう。

私はお前を哀れんでいる、なぁ、我がウイグルよ、
我が戦友よ、我が兄弟よ、我が親族よ。
お前を心から愛し、蘇らせようとしたが、
お前は私の話に耳を貸さない、どういうことだ?!

その日が来た時、お前は後悔するだろう、
そして、お前は私の呼び掛けの真意を理解するだろう。
お前は「嗚呼」と嘆くだろうが、それでは遅過ぎるのだ。
その時お前は、この私「ウイグル」の呼び掛けについて悟るのだ。


■解説


 アブドゥハリック.ウイグル(Abduxaliq Uyghur)氏は1901年東トルキスタンのトゥルパン生まれ、1933年中国侵略者の(東トルキスタンにある役長)盛世才により、トゥルパン市民の前で剣で(身体を)切りながら残酷に殺害された。

アブドゥハリック.ウイグル氏は中国語、アラビア語、ペルシャ語、ロシア語、トルコ語ができた。
東トルキスタンを独立させるために“ウイグルよ、目覚めよ!”という詩を作って、トゥルパンにある全ての学校で学生をはじめ、市民に伝え、反侵略者闘争に動員させようとした。生きている間に300首の詩を作り、日記、思い出をまとめたのである。アブドゥハリック.ウイグル氏は有名な愛国主義者、革命者、民主主義者の詩人です。

 アブドゥハリック.ウイグル氏の有名な詩は“目覚めよ、ウイグル”、“夏の夜”、“怒りと悲しみ”などです。彼は東トルキスタン国民の心に深く愛されています。


ウイグル太郎氏より