人権抑圧、人命犠牲のオリンピック反対デモレポート

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人権抑圧、人命犠牲のオリンピック反対デモレポート bookmark

sabitさんレポート
打倒中国共産党もご覧ください。

人権抑圧、人命犠牲のオリンピック反対デモ
<フリーウイグル、フリーチベット、フリーモンゴル>

8月3日、東京都の芝公園から新橋駅、銀座を経由して日比谷公園まで、日本ウイグル協会主催の第2回目のデモが行われました。
今回の趣旨は、
人権抑圧、人命犠牲のオリンピック反対デモ<フリーウイグル、フリーチベット、フリーモンゴル>
で、現在東トルキスタンやチベット、南モンゴルで行われている「少数民族」への弾圧、また中国国内で広く行われている人権弾圧という事実があるにも関わらず、その中国がオリンピックを開催することに対して反対するために行いました。
チベットは外交的な配慮などからダライ・ラマ法王が北京オリンピック反対をしておりませんが、チベット人の多くは本音では反対なんだと思います。これに対して世界ウイグル会議は北京オリンピック開催に反対しておりますし、それなら日本ウイグル協会主催の今回のデモも北京オリンピック反対を明確にしようということでデモの趣旨としました。
 
前回の6月25日のデモは平日にも関わらず130人もの参加者が集まったことは、世界ウイグル会議のドイツやアメリカなどの本部、総裁らに大いに驚きを与えました。そこで第2回目の今回は、誰かリーダー格の人を日本に呼んでデモに参加してもらいましょうということで、アメリカにいる世界ウイグル会議総裁のラビアさんか、トルコの副総裁セイットさんが候補にあがりました。ラビアさんは少々体調が優れないということでしたので、セイットさんが参加してくださることになりました。
世界ウイグル会議日本代表のイリハムさんと、出来たばかりの日本ウイグル協会を監督・指導するのがセイットさんになります。8月1日に来日され、その日の夜に氏の歓迎会と、今回のデモのスタッフの最終的なチェックのための会議とを行いました。
 
当日はスタッフは11時に集合し、集会場や旗作り、風船作り、受付での準備などが行われました。今回は真夏の真昼ということで熱中症の恐れありということで、会場の水撒きも行いました。前回のデモの時には皆不慣れということもあり、あまりスムーズに運営ができませんでしたが、今回は2回目ということでそれぞれの役割のリーダーの方が主体的に動いてくれ、ちょっとしたトラブルなどがあってもうまく解決できました。
 
開会式が13時から始まり、イリハム応援団の団長上薗氏の司会で、
世界ウイグル会議副総裁・日本ウイグル協会専務理事 セイット・トムトルコ氏
世界ウイグル会議日本代表・日本ウイグル協会会長 イリハム・マハムティ氏
モンゴル自由連盟党副党首・日本代表 ダシ・ドロノブ氏
日本在住亡命チベット人 藁谷みいな氏
中国民主団結聯盟副主席・日本部分主席、民主中国陣線本部外交委員会アジア主任 王進忠氏
台湾研究フォーラム会長・日本李登輝友の会理事 永山英樹氏
荒川区区議会議員 小坂英二氏
東京都議会議員 吉田康一郎氏
日本ウイグル協会顧問 白石念舟氏
らによるスピーチが行われました。
 
中国共産党との闘いは、ウイグル人だけで行なうものではなく、チベットやモンゴルなどの他の「少数民族」や台湾、中国民主活動家、そして日本が連帯し団結して行なうものであるということがそれぞれの方の口から言われました。
そして今回のデモの趣旨は「人権抑圧、人命犠牲のオリンピック反対」ですが、これに更に、目覚めよウイグル、目覚めよ日本があります。民族の存亡がかかるウイグル人が目覚めなければならない、そして日本も目覚めなければならないということです。
 
世界ウイグル会議副総裁のセイットさんのスピーチのときに一人のウイグル人が通訳をしました。彼は日本ウイグル協会の副会長であるユヌスさんです。表に出て活動するのは2人目ですね。イリハムさんとユヌスさん、それに段々と他のウイグル人もついてくるでしょう。彼らの心意気に応えるよう、日本人も頑張らねばと思います。
http://saveeastturk.org/commons/image/photo/83demo_seyit_yunus.jpg
世界ウイグル会議副総裁・日本ウイグル協会専務理事セイット氏と日本ウイグル協会副会長ユヌス氏
(写真提供:打倒中国共産党)
 
 
今回も風船を用意しましたが、他にも缶バッチや折鶴などの色々なグッズがそろい、前回と同様に華やかなデモになったと思います。シュプレヒコールは「フリーウイグル、フリーチベット、フリーモンゴル、フリー台湾」以外には、「ウイグル人に対する虐殺をやめろ、不当逮捕をやめろ、少女達の拉致誘拐をやめろ、人権無視のオリンピックを許さないぞ、トフティさんを返せ、核実験の被爆者を救え」などがありました。そしてウイグル語のシュプレヒコールを入れたいという日本人サポーターの意見もありましたので、「オイガン ウイグル"Oyghan Uyghur"(目覚めよウイグル)、オイガン ヤポニヤ"Oyghan Yaponiya"(目覚めよ日本)」としました。ウイグル人に決めさせると「ウイグルラルガ エルキンリキ"Uyghurlargha erkinlik"(ウイグルに自由を)」が良いと言うのですが、日本人には言いにくいので却下しました。
デモ中は沿道の人通りが少ないのが残念でしたが、次回は場所の選定をじっくりやり、もっと多くの人にアピールできるようしたいと思います。
http://saveeastturk.org/commons/image/photo/83demo1.jpg
 
デモ中の旗の種類もさまざまで、東トルキスタン国旗以外にも日章旗、チベット国旗、南モンゴル国旗、台湾旗、南ベトナム国旗、トルコ国旗などが並びました。
また右翼団体の方が来ていたのでびっくりしましたが、白石先生と一緒に対応に行ったときに、とても礼儀正しく丁寧に応対してくださいました。東トルキスタンのためにという趣旨に賛同し、普通の一般的な格好で参加され、デモ中もこちらのシュプレヒコールを一緒に復唱してくれましたし、また救護用として車を2台自主的に提供してくれました。彼らの協力にも感謝してます。
右翼団体だけでなく、いずれ色々な立場の方がこの運動に参加されるようになるかと思いますが、政治的な立場を超えて東トルキスタンを応援するということで一致できれば良いと思います。そのためにも、日本ウイグル協会の体制がしっかりとすると同時に、僕ら日本人サポーターもしっかりとした理念を持ち、ブレずに活動を続けていけるような体制を作っていかなければならないと思います。

心配していた熱中症対策も万全だったようで、8人ほどがデモ隊列後方を伴走していた救護車で休まれたようですが、一人も病院への搬送者が出なくて本当に良かったです。今回は時間帯も一番暑い時でしたので、次はもう少し体に優しいデモを心がけたいと思います。
http://saveeastturk.org/commons/image/photo/83demo2.jpg
 
終了後にセイットさんに「400人来ましたよ」と言ったところ、「それは良かった」との返答。これだけの人数が来たことは彼らにも励みになったのではないでしょうか。セイットさんは、参加者の多さだけでなく、熱心に働くスタッフの姿にも感動していました。前回来日されたときには、「ウイグル人にとって日本は第2のトルコになると思う」と仰っていましたが、これがただのリップサービスであったということにしないように、日本での活動を持続できればと思っています。
 
参加者のみなさん、スタッフのみなさん本当にお疲れ様でした。次回は勉強会ですが、いずれウイグル文化に触れる会なども行われると思います。目下のところ東トルキスタン主催のデモは計画していませんが、連携が取れてきているウイグル・チベット・モンゴルの3民族合同でデモをするとか、11月の独立記念日に集会とデモをやるとか、そういう話が出てくるかもしれません。
それまでに東トルキスタンサポーターも組織的に活動が出来るよう体制を整えていきたいと思います。今回のデモでその体制が出来そうな見込みがつき良かったです。
また今回も多くの方からの善意の募金を頂きました。今回のデモの費用に充てさせて頂きます。ありがとうございました。



また、このデモのために有志による「折り鶴」を配る企画が行われました。レポートこちら

おまけ
今回のデモの様子がCNNで流されました。
http://edition.cnn.com/video/#/video/world/2008/08/03/vo.japan.olympic.protest.ap?iref=videosearch
 
また東京新聞でもこのデモの記事が出ていました。
3民族合同のデモという書き方ですが、日本ウイグル協会主催ですね。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2008080402000094.html


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