東トルキスタンに自由と平和を
4.食文化
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麺類
小麦粉を使った麺類もよく食べられる。主なものにラグマン、ウグレ、マンタなどがある。
なかでも、ラグマンはもっとも好まれて食べられる主食の一つであり、日本人の口にも良く合う。小麦粉に水と塩を加えた生地をこねたのち、しばらく寝かせ、手で伸ばして細くしていく。具は羊肉と野菜をトマトペーストで炒めて作り、野菜はその季節のものが使われる。この具を麺の上にかけて食べる。
ラグマンは中央アジア全域で食べられているが、汁気が多く麺にこしがない西トルキスタンのものに比べ、東トルキスタンのものは麺に炒めたソースをかけ、麺にこしがあるという違いがある。
ポロ(ピラフ)
ポロはウイグル人の、もっとも人気のある伝統料理の一つである。賓客のためにこの料理が作られ、また冠婚葬祭などでも必ずといって良いほど作られる。
ポロは香辛料、油、肉、米、タマネギ、塩が原料である。肉と野菜を炒め、その後米、水、塩を加えて40分ほど蓋をして蒸らしてできあがる。ポロに載せる肉は羊のほか、牛、馬、鶏、アヒル、ガチョウなどが使われる。
ポロはお盆に盛られ、手づかみで食べられる。ヨーグルトや生野菜などで作られた冷菜と食べられることが多い。
カワプ
日本でもシシカバブという名で馴染みがある、羊の串焼きである。ウイグル族の伝統的な食べ物で、軽食として人気が高い。
調理法は羊の肉と脂身を薄切りにして、脂身と赤みを交互に鉄の串に通し、唐辛子、塩、クミンを少々振りかけて、炭火で数分焼く。