東トルキスタンに自由と平和を


2.偉大な著作
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 「トルキスタン」とは「テュルク人の土地」を意味するペルシャ語である。この地域をテュルク化し、イスラーム化するのに大きな貢献をした国がカラハン朝である。
 モンゴル高原に繁栄していた遊牧ウイグル王国の滅亡後、その亡命者の一部が移動した先がカルルク国であった。このカルルク国を前身として成立したのがカラハン朝である。タリム盆地の西半部を支配し、中央アジアをテュルク化していく主体となった。
 また当時の東トルキスタンは、イスラーム以外にも、仏教やマニ教、景教、ゾロアスター教など、さまざまな宗教があったが、イスラーム化を決定付けたのはカラハン朝であった。イスラームの受容は、カラハン朝の初代カガンの孫にあたる3代目、サトゥク・ボグラ・ハンによって行われた。

 このテュルク的イスラーム文化の先駆であり、また最も偉大な作品であるのが、ユスフ・ハス・ハジブの「クタドグ・ビリク(幸福になるための知恵)」と、マフムード・カシュガリーの「ディーワーン・ルガート・アッテュルク(テュルク語大辞典)」である。

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