東トルキスタンに自由と平和を


資源の強奪
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 東トルキスタンは資源の豊富な地である。
 典型的内陸性気候であり、厳しい自然環境であるにも関わらず、農産物が豊富である。高山の雪解け水を利用した耕地は肥沃であり、特に多くの種類の果物とその質の良さで世界的に有名であり、「果物の故郷」と呼ばれる。また広大な草原による畜産品も豊富である。
 家畜や栽培植物の他にも、野生動物や植物などにも恵まれている。野生動物は580種類、野生植物は3000種類以上もある。
 鉱物資源としては、ウラン、プラチナ、金、ダイヤモンド、ルビー、エメラルドなどの貴金属、宝石のほかにも、鉄、鉛、銅、銀、硫黄、錫、雲母などが豊富である。また石炭、石油、天然ガスなどのエネルギー資源も豊富である。この地域での推定埋蔵量が中国全体の推定埋蔵量に占める割合は、石油、天然ガス、石炭がそれぞれ1/4、1/3、1/3にもなっている。
 またタリム盆地は中国最大の堆積盆地であり、今もなお探鉱されつくされていないため、今後も大きな石油・ガス田が発見される可能性を秘めている。ジュンガル盆地西部のカラマイ油田は古くから知られ開発されてきており、今もなお中国第4位の産油量である。国内の他の油田の生産量が減少してきていることもあり、益々東トルキスタンの石油の重要性が高まっている。
 中国がこの地域を絶対に手放すことができないのは、この豊富な資源が理由のひとつである。
 豊かなエネルギー資源が自分たちの住む土地に埋まっているのに、それが独占的に漢族によって開発され、パイプライン、鉄道によって中央に運ばれていくのであるから、東トルキスタン住民の恨みは大きい。

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