東トルキスタンに自由と平和を


宗教への弾圧
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 ・チベット仏教は、ダライ・ラマを拒否し、中国への愛国心を持つように圧力をかけられている。僧侶や尼僧など180人以上が拘禁されており、恣意的拘禁や不公正な裁判が続いている。拘禁者の拷問・虐待も報告されている。また世界最年少の政治犯であるパンチェン・ラマ11世は6歳で就任直後、中国政府によって連行され行方が分からくなっている。

 ・中国はバチカンの教皇庁を全く無視して、自分たちに都合の良いカトリックの司祭を独自で任命している。中国当局から認められていない、未登録の聖職者40人以上が現在も拘禁されていると見られている。なお中国政府は教皇庁との交渉を始めるにあたっては「司教の選定を諦めて、台湾と断交する」ことが前提であると主張している。

 ・イスラム教への制限は他の宗教に比べても特に厳しい。特にウイグル族の扱いが酷い。全てのモスクは「中国イスラム協会」に登録されなければならず、聖職者でイマム以上は当局からの許可が必要であり、定期的な愛国教育を受けなければならない。

 ・中国政府による、未許可のプロテスタントグループへの嫌がらせと抑圧も続いている。当局に許可をもらっていない、個人宅で集会をした人々数百人が逮捕されたと見られる。

 ・「邪教組織」として1999年7月に禁止された法輪功に対する弾圧がさらに強化されている。修行者数万人が拘禁されており、信仰を放棄しない限り拷問・虐待を受ける恐れがある。「邪教組織」とされてから既に1000人を超える犠牲者が出ていると言われている。

 中国は建前上、法規や制度を設けてはいるものの、それ以上に政策が優先されることから、実行の段階で骨抜きになっている。また取り締まる側でも、遵法の意識が希薄で恣意的な援用が行われており、信教の自由と言ったところで、当局の気まぐれで許可されたり処罰の対象になったりするような自由なのである。

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